坐禅修行を体験してきました!
- Hiromichi Nemoto
- 2024年10月17日
- 読了時間: 3分

お客様に茶道の裏千家の先生がいらっしゃるのですが、
私たち夫婦はその先生にお茶を習っています。
かれこれ1年くらい経つのですが、まだまだ初歩の初歩といった感じです。
お茶の稽古のとき、坐禅や居合道も併せて教えてもらっています。
そんなこんなで稽古しているときに、
お茶の先生がふと「茶禅一味」という言葉をおっしゃっていました。
茶道は禅宗を起源としているらしく、茶と禅は大変深い関係にあるそうです。
「茶の湯」と「禅」の本質は同じであるとする考え方を「茶禅一味」というみたいですね。
そんなわけで、茶道の稽古の一環として、
坐禅修行を体験してきました。

坐禅修行といっても、大変軽い気持ちで参加してしまったのですが、
私たちが参加したのは「大接心会」という年に2回開催される上級編の座禅会でした。
初心者にはなかなか辛く大変は経験だったのですが、
風や雨、虫や鳥など、自然の音だけを聞きながら静かに座る時間は、とても贅沢なものでした。
とにかく長時間座りっぱなしで体は痛くなりましたが、お線香の香りや、秋の山の風が体に当たる瞬間がとても心地よかったです。

スケジュールは大体こんな感じでした。
<1日目>
坐禅、夕食、坐禅、読経、夜食、坐禅
21:00消灯
<2日目>
5:00起床
梅湯、読経、坐禅、朝食、作務(掃除)、お茶飲み、和尚さんのお話、昼食、
和尚さんのお話、写経、夕食、坐禅、読経、夜食、坐禅
21:00消灯
<3日目>
5:00起床
梅湯、読経、坐禅、朝食、作務(掃除)、お茶飲み、和尚さんのお話、昼食

食事は、いわゆる「精進料理」。
朝は芋の入ったお粥、昼と夜はご飯と汁物と野菜の煮物。夜食はおにぎりと沢庵。
これがとても美味しかったです!
しかし、はじめに戸惑ったのは食事の作法でした。
坐禅中はもちろん、食事中も喋ってはいけないので、見よう見まねで動くのが大変でした。
しかもかなりスピーディー!
ただ、現代社会の食生活では忘れてしまっていた「一汁一菜」の食事に改めて感動し、
心も身体もものすごく整いました。

起床は朝5時ですが、夜はなかなか寝付けず…
男性は坐禅を行う「禅堂」で雑魚寝状態。
店員ネモトは初日、周りの方のイビキや寝言で一睡も出来なかったです…
これが一番の修行だったかもしれません。笑
女性は1人部屋が与えられたので店主ゆみは安心のようでしたが、
部屋にスズメバチが出てものすごい格闘しをしていたみたいです。
ハプニングや慣れない環境に対応するのも、良い刺激ですよね。
とはいえ、2泊3日の優しいお食事とデジタルデトックスで、心身ともにスッキリ!
普段の生活にも、少しの時間でもプチ坐禅を取り入れてみようと思いました。
店主ゆみは、朝起きてすぐに飲む「梅湯(ばいとう)」を帰ってきてからも実践しています。
これは梅干しをお湯で溶いて飲むのですが、
胃がスッキリするのと、気持ちもシャキッと目覚めるのでオススメとのこと。
店員ネモトは、普段あまりお米を食べなかったのですが、坐禅修行中の「米多め・おかず少なめ」の食事に触発され、たくさんお米を食べるようになりました。
ちなみに、食べられなかった沢庵を克服しましたよ!
「坐禅」は根本的に禅宗の修行方法です。
私たちには宗教性や信仰心みたいなものが希薄なまま参加したので、やや場違い感がありましたが、
自分と向き合うセルフコントロールのメソッドとして、貴重な経験ができたと思います。
連れて行ってくれたお茶の先生には感謝です。
ちなにみ、坐禅修行をした道場は「マザー牧場」の敷地内にあったのですが、
マザー牧場でソフトクリームを食べられなかったのと、
バンジージャンプができなかったのがやや心残りです…。
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