café & bulk shop modest.の
店主ゆみです。
当店のロゴには小さなハチドリがいます。
何故ハチドリなのか。
単純に可愛らしくて好き、という理由もあるのですが、ハチドリには私たちの考えと深く繋がる部分があるのです。
今回は、modest.とハチドリの関係についてお伝えしたいと思います。
「ハチドリのひとしずく」
という南米に伝わる民話をご存知でしょうか。
全文をご紹介します。
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森が燃えていました
森の生き物たちは われ先にと逃げていきました
でもクリキンディという名の
ハチドリだけは いったりきたり
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをして いったい何になるんだ」
と言って笑います
クリキンディはこう答えました
「私は、私にできることをしているだけ」
出典:「ハチドリのひとしずく」辻 信一監修
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私はこのお話が大好きです。
クリキンディのように自分に出来ることを少しずつでもやってみようという姿勢は、
トライする勇気や情熱だけでなく、
身の丈を知っておくことの重要性を感じます。
自分だけが身を粉にして働くということでは無く、
「これくらいなら私にも出来るかも」と
周りを巻き込んでいけそうな優しい強さが感じられるのです。
包装ゴミやフードロスの削減、
無農薬食品の推奨を通して、
環境課題解決に取り組む量り売り店
という大きな目標を掲げるmodest.ですが、
こんな小さなお店でも私たちにできることを地道に続けていけたら、
地球や、地球で生きる私たち生き物の未来のために少しでも役に立つのではないだろうか
そんな想いを「ハチドリのひとしずく」というお話に重ねています。
そしてこの民話で重要なのは、
ハチドリが正義で逃げてしまった動物たちを悪だというような極端な捉え方をしないこと。
例えば、クマは幼い子グマたちを守るために避難したのかもしれません。
「怒りや憎しみに身を任せたり、他人を批判する暇があったら、自分のできることを淡々とやっていこうよ。クリキンディはそう言っている気がする」
と、この本の中の解説にありました。
同感です。
時には逃げることも大切だし、
頑張れないときももちろんあるけど、
自分のペースで出来ることをしていけたら良いですね。
ちなみに、modest.開店当初から人気の商品である
ハチドリのひとしずくという名前が付けられているブレンドコーヒーは、
有機栽培且つ、森の木々と一緒に育つ森林農法のコーヒー豆です。
ハチドリに想いを馳せながら、
modest.でのお買い物や飲食を楽しんでいただけたらと思います。
こちらに掲載している写真を撮ったのは、
現在フォトグラファーとして活躍している
五十嵐拓也。
店主ゆみの弟です。
ロゴを形にしてくれたのも彼。大感謝です!
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